3月11日、東京大学の学生相談所が主催で
「コンプレックスと坐禅」と題するワークショップを開きました。
(場所は、相国寺東京別院を使用させていただきました。)
河合隼雄先生に
『コンプレックス』(岩波新書)という著作があります。
(一番読まれている本がその本だと、かつて、
先生ご自身が言っておられました。)
ユングが最初に言い出したことですが、
ユング心理学でいうコンプレックスは、
「感情的に複雑に色どられた複合体」
の略語で、そのそも複雑なものです。
河合先生は次のように書いています。
「劣等感コンプレックスのあるところ、発展の可能性あり」…
劣等感コンプレックスが刺戟されたときは、ともかく、そのことを思い切ってやってみろ
アントニオ猪木も次のように言っています。
「コンプレックスをバネに飛躍することができるのではないか」
まさにそうです。
コンプレックスは、私たちを飛躍させてくれるバネです。
では、坐禅とは何か?
ズバリ答えます。
誰でも「自ら立ち上がる力」があります。
誰でも持っているこの「自ら立ち上がる力」、
それを発揮した姿勢、ズバリこれが坐禅です。
「今踏み出すこの一足が道である」、
この生きる姿勢が坐禅です。
「Never give up. Get back up.(決してあきらめるな。立ち上がれ)」
この生きる姿勢が坐禅です。
このような話と実践を東大生を相手にしてきました。
ある程度のインパクトを与えた手ごたえを感じています。
ぜひ、みなさん、本来持っているバネを用いて
飛躍しましょう。
跳ねましょう、踊りましょう。
この活溌溌な姿が坐禅です。