ウィリアム・ジェイムズという心理学者は、
「最初の本格的な心理学者」と呼んでもよい人で、フロイトやユングにも影響を与え、
日本では西田幾多郎や夏目漱石にも
大きな影響を与えた心理学者・宗教心理学者です。
ジェイムズが、20代の頃に、どのような苦しい体験をして、どのような(宗教)心理学を
築き上げていったのかの講座を、
11月30日(土)、12月1日(日)と二日続けて午前9時半から10時15分まで、致します。
ジェイムズは、人間には二つのタイプがあると言っています。
「健全な精神(healthy mind)」の人間と、「病んだ魂(sick soul)」の人間です。
それに対応して、宗教にも、
健全な精神をもった人がより明るく生きられるようにする宗教と、魂が病んでしまった人のための宗教があります。
健全な精神の人が、
多くの人のためになるように、
病んだ魂の持主も、その苦悩が深ければ深いほど、多くの人の救いに成りえます。
(私はこのようなことがあると知るだけでも少し救われた思いになります)
ジェイムズ自身は、「病んだ魂」の持ち主です。
ブッダやキリストや臨済禅師、親鸞上人など、多くの傑出した宗教家は、病んだ魂の持ち主でしょう。
そうであるからこそ、魂が病んでいる人のための救いの導きとなりえているのです。
ジェイムズ自身が、どのような魂が病んだ苦しみを経て、いかに人生を歩んでいったかをお話しします。
健全な精神をもった方のためにも、
そして、魂が病んで苦しんでいる人のためにも、一筋の光となる話をできればと思っています。