厳粛で、荘厳な、感動的な真理

素晴らしい教育者であった東井義雄先生の本 から引用します。(「いのち」の教え)

先年亡くなられた岡潔先生は、
数学者として文化勲章を
お受けになった方でしたが、
まだ学校で学ばれている頃、
ふと「三角形の内角の和は二直角である」
ということに疑問をおもちになり、
内角の和が二直角にならない三角形を
見つけてみせると、来る日も来る日も、
三角形を描き続けられたと言います。

そして、
「やっぱり三角形の内角の和は二直角だ!」と
数理の世界の例外をゆるさぬ厳粛さ、
荘厳さに感動され、それが、
数学の研究に突入なさる動機になった
といいます。

考えてみると、私たちおとなが、
わかりきったあたりまえのことだと考えて、
無感動に子どもたちに教え込もうとしている

「一たす一は二」ということにしても、
お菓子にも果物にも、人間にも、
虫にも鳥にも、
国境を超え、人種、思想、信条を超えて
通じる、厳粛で、荘厳な、
感動的な真理なのです。


(以上、引用)

私は人間の日常の姿勢、
特に坐った時の姿勢に関して、
来る日も来る日も探求し続けました。

そして、ついに、
「人間にも、虫にも鳥にも、
国境を超え、人種、思想、信条
を超えて通じる、
厳粛で、荘厳な、感動的な真理」
があると確信するようになりました。

これは、人種や国籍や
信条(どの宗教を信じているか、
あるいは無宗教か)を超えて通じる真理です。

この真理を「理解する」「身につける」
は不可能と思いますが、
「この理にかなった道を歩もうとする」
ことは必ず、できると確信するに至りました。

ここに、厳粛で、荘厳で、
とても感動的な何か(姿)が確かにあります。

どうか、みなさん、
理から外れた苦しい、独りよがりの道でなく、
虫にも鳥にも人間にも通じる
「理にかなった姿勢」で生きていきませんか?

坐禅会では、この「理にかなった姿勢」
であろうとする時間を、共にしたいと思います

せっかく人間に生まれたたのですから、
この一度しかない一生を
ぜひ悔いのないものにしていければと
切に願っています。
佐々木奘堂

2024年04月10日