沢木興道老師の言葉

沢木興道老師(1880-1965)の言葉を読み味わいたいと思います。

 

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沢木老師は、私が生まれる前の年に亡くなられているので、
この世に同時期に生存したことはない方ですが、
その言葉は、本当に今を生きる私の心にストレートに響いてきます。

沢木老師は、「法然上人は日本で初めて生きた本当に仏法に
眼を開いた人である」と語っていますが、
近年の仏教の世界で、最も法然上人を髣髴とさせる方は
沢木老師ではないかと、私には思えています。

「坐禅が世渡りになるということは、永久にその人は救われないということにな
る。これほど悲惨なことはない」

本当に恐ろしい言葉です。
世渡りや処世術はとても大事なことですが、
それで救われない人は、どうしたらよいのでしょう?

坐禅や仏教までもが、世渡り・技術になってしまったら、
永久にその人は救われないのではないでしょうか?

身体技法や処世術でない端的なところに
立ち返る道があります。

この道一筋に生きた方が沢木老師であり、
私たちもその道を歩んでいけます。
沢木老師の言葉を、自分に語られた言葉として
耳を傾け、読み味わっていきたいと思います。

 

2022年02月21日